「Midjourneyって月いくらかかるの? 無料では使えないの?」
画像生成AIのなかでもアート品質の高さで定評のあるMidjourney。しかし、2023年3月に無料プランが廃止されてからは完全有料制になっており、「いくら払えば何ができるのか」がわかりにくいという声をよく聞きます。
結論から言うと、個人で画像生成を楽しむなら月額$10のBasicプラン、仕事でガッツリ使うなら月額$30のStandardプランがコスパ最強です。
この記事では、Midjourneyの全4プラン(Basic・Standard・Pro・Mega)の料金と機能差を整理し、「自分にはどれが合うか」を判断できるようにまとめました。DALL-E 3やAdobe Fireflyとの料金比較もあるので、他ツールと迷っている方も参考にしてみてください。
Midjourneyの料金プラン一覧【2026年3月最新】
Midjourneyには4つの有料プランがあります。無料プランは2023年3月に廃止されたため、現在は存在しません。
まず全体像を確認しましょう。
| プラン | 月払い | 年払い(月換算) | 日本円の目安(月払い) | ひとことで言うと |
|---|---|---|---|---|
| Basic | $10/月 | $8/月 | 約1,500円 | お試し・趣味用 |
| Standard | $30/月 | $24/月 | 約4,500円 | 迷ったらこれ。Relax無制限 |
| Pro | $60/月 | $48/月 | 約9,000円 | 商用利用+ステルスモード |
| Mega | $120/月 | $96/月 | 約18,000円 | 大量生成する法人・プロ向け |
年払いにすると月額が約20%安くなります。たとえばStandardなら月$30→$24になるので、3ヶ月以上使う予定があるなら年払いが得です。
なお、どのプランでもFast GPU時間の未使用分は翌月に繰り越せません。「今月は忙しくて使わなかった」としても消滅するので、この点は注意してください。
各プランの違いを詳しく解説
料金だけ見ても選べないので、ここからは各プランの機能差を具体的に見ていきます。
| 機能 | Basic | Standard | Pro | Mega |
|---|---|---|---|---|
| Fast GPU時間/月 | 約3.3時間 | 約15時間 | 約30時間 | 約60時間 |
| 生成枚数の目安 | 約200枚 | 約900枚 | 約1,800枚 | 約3,600枚 |
| Relax GPU(無制限) | × | ○(画像のみ) | ○(画像・動画) | ○(画像・動画) |
| ステルスモード | × | × | ○ | ○ |
| 同時Fast生成数 | 3件 | 3件 | 12件 | 12件 |
| 年商$100万超の商用利用 | × | × | ○ | ○ |
Basic(月額$10)── まずは触ってみたい人向け
月額約1,500円で始められる入門プランです。Fast GPU時間は約3.3時間で、これは画像にして約200枚に相当します。
「毎日1〜2枚生成する程度」なら十分ですが、プロンプトを試行錯誤しているとあっという間にGPU時間を消費します。実際に使ってみると、パラメータの微調整で1つの絵に5〜10回生成し直すことも珍しくないため、本格的に使い始めると月半ばで枯渇することも。
Relax GPU(低速だけど無制限の生成モード)が使えないのもBasicの弱点です。Fast GPU時間を使い切ったら、その月は追加購入するか翌月まで待つしかありません。
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Standard(月額$30)── 一番人気。迷ったらこれ
Midjourneyの全プランで最もバランスが良いのがStandardです。
Fast GPU時間は月約15時間(約900枚相当)。さらに、Relax GPUが使い放題なので、Fast GPU時間を使い切っても生成を続けられます。
Relaxモードは待ち時間が長くなるものの、「速度にこだわらない画像」はRelaxで回して、勝負どころだけFastを使う──という運用ができるのが最大のメリットです。
ブログのアイキャッチ作成、SNS投稿用の画像、プレゼン資料のビジュアルなど、ビジネスでも趣味でも幅広くカバーできます。
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Pro(月額$60)── 商用利用+プライバシー重視
Proの最大の特徴はステルスモードと年商制限なしの商用利用です。
ステルスモードをオンにすると、生成した画像がMidjourneyの公開ギャラリーに表示されなくなります。クライアントワークで「プロンプトや成果物を他人に見られたくない」場合には必須の機能です。
また、BasicとStandardは年商100万ドル(約1.5億円)を超える企業での商用利用が禁止されていますが、Proにはこの制限がありません。中〜大規模企業のデザインチームが使うならPro以上が必要です。
同時Fast生成数も12件に増えるため、複数バリエーションを一気に出したいときの効率が段違いです。
向いている人:クライアントワークで使うデザイナー、年商1.5億円超の企業
Mega(月額$120)── 大量生成する法人向け
Megaは機能的にはProと同じですが、Fast GPU時間が月60時間(約3,600枚)と2倍になります。
ECサイトで大量の商品画像を生成する、広告バナーを毎日何十パターンもA/Bテストする──といったケースでは、Proの30時間では足りなくなることがあります。そうした「量が必要な法人」向けのプランです。
個人利用でMegaが必要になることはほぼないでしょう。
向いている人:デザインチームで大量生成する法人、EC・広告運用者
Fast GPUとRelax GPUの違い
Midjourneyの料金体系を理解するうえで、Fast GPUとRelax GPUの違いは避けて通れません。ここが分かると「Standardで十分」と判断できる根拠が見えてきます。
| Fast GPU | Relax GPU | |
|---|---|---|
| 生成速度 | 約10〜30秒 | 約1〜10分(混雑状況次第) |
| 月の制限 | プランごとに時間制限あり | 無制限 |
| 対応プラン | 全プラン | Standard以上 |
| 用途 | 急ぎの生成・プロンプト調整 | 大量生成・バックグラウンド作業 |
Fast GPUは文字通り高速ですが、月ごとに使える時間が決まっています。一方、Relax GPUは速度が遅い代わりに枚数制限がありません。
体感としては、Relaxモードでも混雑していない時間帯(日本の早朝や深夜)なら1〜2分程度で生成されることが多く、待てないほどではありません。逆にアメリカの夕方(日本の朝9〜10時ごろ)はユーザーが集中するため、5分以上かかることもあります。
おすすめの使い分け:プロンプトの微調整や急ぎの案件はFast、「とりあえず10パターン出して後で選ぶ」といった作業はRelaxに回すと、Fast GPU時間を温存できます。
この使い分けができるStandard以上であれば、月のFast時間を使い切っても生成が止まらないので安心です。「途中で使えなくなるのが不安」という方は、Basicではなく最初からStandardにしておくのが正解です。
V7で変わったこと
2025年6月からMidjourneyのデフォルトモデルがV7に切り替わりました。V7で追加された主な機能を押さえておきましょう。
Draft Mode(10倍速・コスト半額)
V7の目玉機能がDraft Modeです。通常の約10倍の速度で画像が生成され、消費するFast GPU時間は半分。
画質は通常モードよりやや落ちますが、プロンプトの方向性を確認する「下書き」としては十分です。Draft Modeでアタリをつけて、気に入った構図だけ通常モードで高画質出力する──という流れがV7の基本ワークフローになっています。
BasicプランのFast GPU時間(約3.3時間)でも、Draft Modeを活用すれば実質400枚以上生成できる計算です。
Personalization機能
V7では自分の好みの画風をAIに学習させる「Personalization」機能が使えるようになりました。毎回プロンプトで細かく指定しなくても、一貫したテイストの画像を出しやすくなっています。
ブランドの統一感を出したい場合や、好みのアートスタイルが決まっている場合には便利な機能です。
Niji 7(2026年1月リリース)
アニメ・イラスト特化モデル「Niji」もバージョン7に更新されました。2026年1月にリリースされたNiji 7は、キャラクターの一貫性や背景の描写力が大幅に向上しています。
日本のユーザーには特に人気のモデルで、同人誌の表紙やVTuberの立ち絵素材などに使っている人も増えています。
商用利用の条件と注意点(AI画像の著作権ガイドも参照)
「Midjourneyで作った画像を仕事に使っていいの?」という疑問はよく聞きます。答えはプランによって異なります。
| プラン | 商用利用 | 条件 |
|---|---|---|
| Basic / Standard | ○ | 年商100万ドル(約1.5億円)未満の個人・企業 |
| Pro / Mega | ○ | 年商の制限なし |
個人ブロガーやフリーランスであれば、BasicやStandardでも商用利用は問題ありません。「商用利用=Pro以上が必須」ではないので、ここは安心してください。
ただし注意すべきはステルスモードの有無です。Basic・Standardで生成した画像は、デフォルトでMidjourneyの公開ギャラリーに掲載されます。つまり、誰でも閲覧・検索できる状態です。
クライアント案件で「納品前のデザイン案を公開されたくない」という場合は、Pro以上のステルスモードが必要になります。
他の画像生成AIと料金比較
Midjourneyだけでなく、他の画像生成AIも検討している方のために、主要ツールとの料金比較をまとめました。
| ツール | 無料プラン | 最安有料プラン | 強み | 弱み |
|---|---|---|---|---|
| Midjourney | なし | $10/月(約1,500円) | 芸術的な品質が業界最高峰 | 無料プランなし・学習コストがやや高い |
| Adobe Firefly | あり(制限付き) | $9.99/月(約1,500円) | 著作権の安全性・Adobe補償付き | アート表現の幅はMidjourneyに劣る |
| DALL-E 3 | あり(Copilot経由) | $20/月(ChatGPT Plus) | テキスト描写の精度・会話型で指示できる | 画像単体コスパはMidjourneyより高い |
| Stable Diffusion | ローカル無料 | 無料 | 完全カスタマイズ・ローカル実行 | 高性能GPU+技術知識が必要 |
それぞれの特徴をもう少し掘り下げます。
Midjourney vs Adobe Firefly
Fireflyの最大のメリットは著作権リスクの低さです。Adobeは学習データにAdobe Stockの素材を使用しており、生成画像の著作権問題についてAdobe側が補償する仕組みがあります。
クライアントから「著作権的に大丈夫?」と聞かれたとき、Fireflyなら「Adobeの補償があります」と説明できるのは強いです。一方、純粋な画像の品質やアート表現の幅ではMidjourneyのほうが上という印象です。
Adobeの商用利用について詳しくは「Adobe Fireflyの商用利用ガイド」もあわせてご覧ください。
Midjourney vs DALL-E 3
DALL-E 3はChatGPTの会話画面から「こんな画像を作って」と日本語で指示できるのが最大の強みです。プロンプトの書き方を覚えなくていいので、初心者のハードルが低い。
ただし、DALL-E 3を使うにはChatGPT Plus(月$20)が必要です。画像生成のためだけに$20払うなら、Midjourneyの$10のほうがコスパは良い。ChatGPTを他の用途でも使っているなら「ついでにDALL-E 3も使える」という感覚になるので、すでにPlusに入っている方はまずDALL-E 3を試してみるのもアリです。
Midjourney vs Stable Diffusion
Stable Diffusionはオープンソースなので、自分のPCにインストールすれば完全無料で使えます。カスタムモデル(LoRA)の導入やControlNetによる細かい制御もできるため、自由度は最も高い。
ただし、快適に動かすにはNVIDIA製GPUのVRAM 8GB以上が推奨で、環境構築にもある程度の技術知識が必要です。「インストールなしで今すぐ高品質な画像を生成したい」ならMidjourney、「時間をかけてでも自分好みに作り込みたい」ならStable Diffusionという棲み分けです。
結局、どのプランを選べばいい?
ここまでの内容をもとに、おすすめプランを判定チャートにまとめました。
Q1. 月に何枚くらい生成する?
- 月50枚以下 → Basicプラン($10/月)で十分
- 月50枚以上 → Q2へ
Q2. Fast GPU時間を使い切っても生成を続けたい?
- はい → Standardプラン($30/月)以上
- いいえ(月200枚以内で足りる) → Basicプラン
Q3. 年商1.5億円超の企業で使う or プロンプトを非公開にしたい?
- はい → Proプラン($60/月)以上
- いいえ → Standardプラン
Q4. 月1,800枚以上生成する?
- はい → Megaプラン($120/月)
- いいえ → Proプラン
迷ったらStandardプランがおすすめです。Relax GPUで無制限に生成できるので「月の途中で使えなくなる」心配がなく、Draft Modeと組み合わせればFast GPU時間も余裕をもって運用できます。
年払いにすれば月$24(約3,600円)。サブスク1つ分の金額で、ブログやSNSの画像素材を無制限に生成できると考えると、十分に元が取れるはずです。
まずはBasicで1ヶ月試して、「もっと生成したい」と感じたらStandardに上げる──という段階的なアプローチも賢い選択です。
画像生成AIを他のデザインツールと組み合わせて使いたい方は、「Canva AIの使い方ガイド」も参考にしてみてください。
最終確認日: 2026年3月
※この記事の情報は2026年3月時点のものです。料金・機能は変更される可能性があるため、利用前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
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